TikTokはどうやってマーケティングに活用する?成功事例から学ぶ活用のポイント

TikTokはどうやってマーケティングに活用する?成功事例から学ぶ活用のポイント

数あるSNSの中でも、「TikTok」は比較的若い世代から人気を集めているサービスです。特に2019年以降はユーザー数が著しく増加していることから、企業がマーケティングを行う場としても注目されるようになりました。

TikTokをうまく活用するためには、SNSとしての特徴を正しく把握しておく必要があります。本記事ではTikTokの概要に加えて、成功事例や活用のポイントをまとめたので、利用を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

TikTokはどんなSNS?

2016年に中国で誕生したTikTokは、ユーザーによる動画投稿をメインとしたSNSです。エンタメ系の動画が日常的に投稿されており、日本では主に10~20代のユーザーから人気を集めています。

動画をメインコンテンツとするSNSは他にもありますが、TikTokには以下の2つの特徴があります。

  • 短い動画コンテンツ(15秒~数分)が多い
  • 多彩で簡単に扱える動画編集機能が備わっている

黎明期にはダンスや自撮り、口パクなどの動画が流行りましたが、最近はゲームのプレイ動画や生活に役立つハウツーなど、バリエーション豊かなコンテンツが投稿されるようになりました。その影響で、2020年頃からは30~40代のユーザーも増えています。

マーケティングにTikTokを利用するメリット・デメリット

TikTokで提供されている動画編集機能は、企業が動画を作成する際も活用できます。SNSの中でもユーザーの反応率が高いといわれているので、TikTokは訴求力のある動画を低コストで制作できるサービスともいえるでしょう。

ただし、TikTokには以下のようなデメリットもあるため、すべての企業に適しているわけではありません。

TikTokを活用するメリットTikTokを活用するデメリット
・低コストで動画を制作できる
・ユーザーの反応率が高い
・10~20代にアプローチしやすい
・情報が拡散されやすい
・同じ動画で海外にもアプローチできる
・50代以上のユーザーが少ない
・注目されるアイデアが必要になる
・炎上リスクが高い

特に注意したいのは、拡散力が高い分「炎上リスク」も高いことです。例えば、特定のユーザーが不快になるような動画を投稿すると、悪いイメージが一気に広まるおそれがあります。

また、多くのユーザーの関心を惹くためには、訴求力のあるコンテンツが必要です。動画制作のセンスやアイデアが必要になるので、場合によっては他のSNSマーケティングよりもコストが高くつくこともあるでしょう。

マーケティングでTikTokを利用する流れ

TikTokを活用したマーケティングには、費用を負担して広告を出稿する方法と、動画コンテンツを投稿する方法があります。ここからは、動画コンテンツによってマーケティングを行う流れを紹介します。

【STEP1】目標やKPIの設定

通常のマーケティングと同じように、TikTokにおけるマーケティングでも目標やKPIを設定する必要があります。まずは「売上○%アップ」のように数値を用いて、目標(ゴール)を設定するところから始めましょう。

明確な目標が決まったら、次は目標を達成するためのKPI(マーケティングを評価する指標)を設定します。KPIは目標に応じたものを選ぶ必要があり、例えば売上アップを目的にしている場合は「動画の再生数」や「掲載URLへのアクセス数」などをKPIとして設定します。

設定したKPIが期待どおりに伸びない場合は、投稿した動画の内容やアプローチの手法を見直しましょう。

【STEP2】ビジネスアカウントを立ち上げる

マーケティングを目的としてTikTokを利用する場合は、ビジネスアカウント(※無料)を利用することをおすすめします。TikTokのビジネスアカウントでは、以下のようなサポートが用意されています。

  • フォロワーの分析機能
  • 公式サイトへの情報掲載が可能になる
  • ビジネスコンテンツ用のガイドを閲覧できる

ただし、ビジネスアカウントでは使用する楽曲に制限がかけられており、商用ライセンスがあるものしか利用できません。動画制作の都合上必要不可欠な楽曲がある場合は、あらかじめその作品の商用ライセンスを調べておきましょう。

【STEP3】動画を制作して投稿する

ここまで進めば、後は動画を制作して投稿するだけです。コンテンツのもととなる動画を撮影し、TikTok内の編集機能を活用して動画を完成させましょう。

短期間で動画の視聴数を増やすためには、「おすすめ」に表示されるコンテンツを目指す必要があります。拡散されやすい動画を制作することはもちろん、ハッシュタグやプロモート(※)などの機能も活用して、こまめに分析や修正を行いましょう。

(※)
・ハッシュタグ:投稿にラベルを付ける機能のこと。流行っているハッシュタグをつけると、その投稿が拡散されやすくなる。
・プロモート:投稿動画を広告として配信できる機能のこと。

動画マーケティングとは?メリットや目的別の進め方、成功のコツ

成功事例から学ぶTikTok活用のポイント

ダンス

最後に、実際の成功事例を通してTikTok活用のポイントを確認していきましょう。

【事例1】真似をしたくなるダンス動画で話題に/サントリー

数々の清涼飲料を製造・販売するサントリーは、「ペプシJコーラ」の宣伝にTikTokを活用しました。

サントリーがコンテンツとして目を付けたのは、当時流行っていたダンス動画です。同社はオリジナル曲に簡単な振りを付けて、そのダンスを有名人に踊ってもらうというコンテンツを投稿しました。

この真似しやすいダンス動画が話題を呼び、公開されたコンテンツの総再生回数は1,500万回を超えました。TikTokならではの拡散性や、流行っているものを真似したくなるユーザーの心理を活かした事例といえます。

【事例2】商品をうまく使ったダンス動画/ローソン

大手コンビニチェーンのローソンも、流行りのダンス動画でマーケティングを成功させています。

ローソンは簡単な振り付けの後に、同社商品のLチキをパクっと食べる「いつでもLチキチャレンジ」をTikTok上で開催。その可愛い仕草が話題になり、多くのTikTokユーザーが「#いつでもLチキ」というハッシュタグを付けて動画を投稿しました。

この事例で参考にしたいのは、TikTok上の企画と自社商品をうまく組み合わせていることです。アカウント(社名)と商品の両方を効率的にアピールできるので、自社商品の要素をとり入れた企画も積極的に考えてみましょう。

SNSとしての特性を理解した上で検討を

10~20代をメインターゲットとする企業にとって、TikTokは大きなマーケティング効果を期待できるSNSといえます。動画制作のセンスやアイデアは必要になりますが、フォロワー分析やプロモートなどのサポートも用意されているので、チャレンジする価値は十分あります。

ただし、TikTokはアプローチできる年齢層がやや狭く、動画制作においてはそれに合ったセンスやアイデアが求められるため、SNSとしての特性をしっかり把握した上で利用することをおすすめします。

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