ネットショップを無料で簡単に開設できるサービス「BASE(ベイス)」。主に個人や小規模店舗向けで急成長を続けており、2022年1月にはショップ開設数が170万ショップを突破しました。
本記事では、そんなBASEの特徴や始め方、便利な機能を初心者向けにまとめました。他サービスとの比較表も紹介しているので、ネットショップに興味がある方はぜひ参考にしてください。
BASEとは?サービスの特徴や費用
BASE(ベイス)は誰でも無料でネットショップを開設できる、株式会社BASEが運営するサービスです。操作が簡単なだけではなく、カスタマイズの自由度も高いため、会社や製品のイメージに合わせたネットショップを展開できます。
BASE(ベイス)の概要や特徴 | |
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月額 | スタンダードプラン:0円 グロースプラン:5,980円 |
手数料 | スタンダードプラン:サービス利用料(3.0%)+決済手数料(3.6%+40円) グロースプラン:決済手数料(2.9%) |
主な機能 | ・メルマガ配信(無制限) ・抽選販売 ・HTML/CSSによる編集 ・Instagramとの連携 ・商品の一括登録 など |
商品登録数 | 上限なし |
公式サイト | https://thebase.in/ |
2022年4月には、月額料金が発生する代わりにサービス利用料が発生しない「グロースプラン」がリリースされました。なお、プランによる違いは手数料のみであり、いずれのプランでもすべての機能を利用できます。
BASEの始め方は?ショップを開設するまでの手順
ここからは、BASEの始め方を4つのステップに分けて紹介します。
【STEP1】アカウントの作成とメール認証
まずはBASEの公式サイトにアクセスし、以下の3つの情報を入力します。
・メールアドレス:ショップ名や屋号の入ったアドレスが効果的。
・パスワード:セキュリティ性を意識し、推測されにくいものを設定する。
・ショップURL:ショップ名や屋号をローマ字にしたものが多い。
必要な情報を入力したら、その下にある「無料でネットショップを開く」のボタンをクリックしましょう。
【STEP2】誓約書に同意して仮登録(メール認証)
次の画面では、反社会的勢力でないことの表明や確約などに関する誓約書が表示されます。内容に問題がなければチェックボックスにチェックを入れて、「上記に同意する」をクリックします。
ここまで進むと、最初に記入したアドレスに認証メールが届きます。そのメール内に記載されている「メールアドレスを認証してはじめる」をクリックすれば、ショップ開設の手続きは完了です。
【STEP3】ショップ運営情報の登録
メール認証が完了すると、ショップ設定を行える画面へと自動的に移ります(※画面右上のメニューからでも移動可)。ショップ設定は以下の5つに分けられており、すべての項目を入力または選択する必要があります。
・ショップ情報:ショップ名やカテゴリなどの設定。
・運営に関する情報:事業者の氏名や事業所の所在地などの入力。
・決済方法:クレジットカードや銀行振込などの中から選択。
・プラン:スタンダードプランから変更する場合に設定が必要。
・クレジットカード情報:決済に使用するクレジットカードの情報を入力する。
【STEP4】ショップデザインと商品登録
ショップデザインと商品登録については、画面上部にあるメニューバーから専用ページに移動できます。
中でもショップデザインは、初心者がつまずきやすいポイントです。まずは、全体のベースとなる「テーマ」を設定し、その後にパーツやショップロゴの設定へと移りましょう。
BASEのショップページには、回遊率を上げるための関連商品・カテゴリや、SNSへのリンクボタンも設置できます。ユーザーの導線をイメージしながら、見やすく分かりやすいデザインに仕上げていきましょう。
BASEで使いこなしたい2つの機能
自由度の高いショップ作成以外にも、BASEには便利な機能がいくつかあります。以下では、初心者が特に使いこなしたい2つの機能を紹介します。
販促管理
販促管理は、ショップのフォロワーに対してプッシュ通知を発信できる機能です。タイトルや本文を自由に設定できるため(※文字数制限はあり)、新商品のリリースや再入荷など幅広いシーンに活用されています。
お得な情報(クーポン発行やキャンペーンなど)の発信にも適しているので、宣伝を行うシーンではぜひ活用してみましょう。
データ分析
商品ラインナップや配置などを最適化したい方は、売上や注文数が表示される「データ分析」も活用しましょう。データ分析では、商品別閲覧数やお気に入り登録数などもチェックできるため、注力すべき商品・サービスを見極めることができます。
また、ネットショップとSNSを連携させる方に向けて、InstagramやTwitter、Facebookからの流入数を把握できる機能も備わっています。
他にはどんなネットショップがある?BASEとの比較
ネットショップには他にも多くの選択肢があり、サービスによって見た目や使い勝手、料金体系が異なります。以下では主なサービスの特徴をまとめたので、比較しながら最適なものを見極めていきましょう。
サービス名 | 費用 | 手数料 | 主な機能 |
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BASE (ベイス) | 初期費用:0円 月額費用:0~5,980円 | 利用:2.9~3.0% 決済:3.6%+40円(有料プランは0円) | ・SNS連携 ・販促管理 ・データ分析 |
STORES (ストアーズ) | 初期費用:0円 月額費用:0~2,178円 | 利用:0円 決済:3.6~5.0% | ・Instagramとの連携 ・ニュース配信 ・アクセス解析 |
easy my shop (イージーマイショップ) | 初期費用:0~3,300円 月額費用:0~6,600円 | 利用:0円 決済:3.57~5.0%+40円 | ・他ショップサイトとの連携 ・写真の補正 ・開店代行 |
Makeshop (メイクショップ) | 初期費用:1万円~ 月額費用:1万~5万円 | 利用:0円 決済:3.19%~ | ・SNS連携 ・SEO管理 ・商品の名入れ |
ショップサーブ | 初期費用:1万5,000円 月額費用:2万2,000円~ | 利用:34円 決済:3.675~4.725% | ・SNS連携 ・SEO設定 ・クール便やコンビニ受け取りに対応 |
(※金額はすべて税別)
初期費用や月額費用が高いサービスは、全体的にサポート体制や機能、カスタマイズの幅が充実している傾向があります。ただし、小規模なネットショップには不要なサポートもあるので、商品数が少ない場合やお試し感覚で始める方には、ローコストで利用できるサービスをおすすめします。
機能やサポートを使いこなしてマーケティングに生かそう
ネットショップ運営を成功させるには、各サービスが提供する機能やサポートを使いこなすことが大切です。特に分析機能はこれからのマーケティングにも役立つので、使い方をしっかりと理解しておきましょう。
また、BASEなどの無料サービスに物足りなさを感じた場合は、機能やサポートがさらに充実した有料プランや有料サービスの利用も検討してみてください。
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