Instagram(インスタグラム)とは?集客ツールとしての特徴

Instagram(インスタグラム)は、写真や動画の投稿をメインとしたSNSです。食べ物や風景、おしゃれなお店、インテリアなどに関する投稿が多く、ビジュアル重視のSNSとして世界中のスマホユーザーから人気を集めています。

Instagram(インスタグラム)の概要や特徴
運営会社メタ・プラットフォームズ
国内の月間利用者数3,300万人(※2019年6月時点)
ユーザーの中心層20~40代の女性
主な特徴・ビジュアル重視(画像や動画)の投稿が多い
・匿名での投稿が可能
・インフルエンサーが多い

Instagramは20~40代の女性ユーザーが多いため、飲食やアパレル、美容、旅行、ウェディング、化粧品業界などの集客にはぴったりです。また、子育ての記録をつけるSNSとしても利用されているので、マタニティや育児関連のマーケティングにも適しているでしょう。

Instagramで集客する4つのメリット

【初心者向け】Instagram集客を成功させるポイント集!事例から学べる注意点も

Instagramで集客するメリットとしては、主に以下の4つが挙げられます。

①無料で集客できる

Instagramのサービスは、個人・法人問わず無料で利用できます。後述する機能についても、利用時にコストが発生することはありません。

なお、広告掲載では費用が発生するものの、予算・目標の設定やトラッキング(※)といったビジネスに役立つさまざまな機能が用意されています。広告も集客に役立つツールなので、資金に余裕がある方はぜひ検討してみてください。

(※)広告のパフォーマンスを分析できる機能。

②商品やサービスの魅力を伝えやすい

Instagramは「テキスト+画像(動画)」の形で投稿できるので、商品やサービスの魅力を伝えやすい特徴があります。視覚的に商品・サービスを訴求できる点は、さまざまな業界にとって大きなメリットになるでしょう。

また、もともとビジュアル重視のSNSであるため、文字やスタンプで装飾した画像・動画を投稿しても違和感が出ません。

③さまざまな角度からアプローチできる

ユーザーにアプローチできる方法が多い点も、Instagramならではの魅力です。具体例としてはダイレクトメール(DM)で直接コミュニケーションを図る方法のほか、拡散を目的としたフィード投稿や広告出稿が挙げられます。

投稿機能も後述する通り豊富なSNSなので、宣伝したい商品・サービスに合わせてさまざまな戦略を立てられます。

④ユーザーに次のアクションを促せる

Instagramのプロフィールには、予約ボタンや問い合わせボタンなどを手軽に設置できます。公式サイトなどのURLも記載できるので、ユーザーに次のアクション(購入や予約など)をしっかりと促せます。

ただし、文章のボリュームが多いと敬遠される可能性があるため、プロフィールはしっかりと作り込むことが大切です。

Instagram集客はどう始める?活用したい機能

Instagram集客は、以下の5つのステップで始められます。

○Instagram集客を始める手順
【STEP1】アプリのインストール(※パソコンでも可)
【STEP2】アカウントの作成
【STEP3】プロフィールの設定
【STEP4】他のユーザーをフォロー
【STEP5】フォロワーに向けて投稿

Instagram上の投稿を見てもらうには、フォロワーを増やさなければなりません。まずは見込み顧客になりそうなユーザーを探し、フォローバック(※)を狙って積極的にフォローしていきましょう。

(※)他のユーザーをフォローすることで、相手からもフォローしてもらうこと。

基本的にフォローされたユーザーは、プロフィールの内容から「フォローバックすべきか?」を判断します。そのため、「何のお店(企業)なのか?」や「どんな情報や商品を提供しているか?」が一目で分かるように、プロフィールを充実させることが重要になります。

しかし、Instagramはすでに多くの企業・店舗から利用されており、ただフォローと投稿を繰り返すだけでは集客効果を高められません。効率的に自社や商品をアピールするには、以下の機能を使いこなすことも必要です。

リール投稿

リール(Reels)とは、60秒以内のショートムービーを投稿できる機能のこと。通常の投稿(フィード投稿)に比べると拡散力があり、音声やエフェクトなどの編集機能も充実しているため、訴求力のある動画を投稿したいシーンにぴったりです。

リールにはさまざまな活用方法があるため、以下では分かりやすい例を紹介しましょう。

○リール投稿の例
・飲食:料理が完成するまでの過程を早送りで紹介。
・インテリア:おしゃれな家具の配置前と配置後の光景を比較。
・コスメ:化粧品の使い方やコツを実践形式でアドバイス。

上記の通り、リールは製品を使う前後の「ビフォーアフター」を比較したい場合に適しています。投稿にショッピングタグもつけられるので、特にネットショップやECサイトを運営している方はぜひ活用してみましょう。

ストーリーズ

24時間で投稿が消えるストーリーズも、Instagramならではの人気機能です。ストーリーズは動画以外の投稿(画像やテキスト)も可能であり、集客面では以下のようなシーンで活用されています。

○ストーリーズが活用されているシーン
・期間限定商品の宣伝
・おすすめ商品の紹介
・ユーザーからの質問への回答
・商品やお店を紹介してくれたユーザーへのお礼
・商品やお店に関するアンケート

お気に入りの投稿については、「ハイライト機能」によってプロフィール上に固定させることも可能です。この機能を使えば、自身で削除しない限りは投稿が表示され続けるので、多くの反響を得た際にはぜひ活用してみましょう。

インサイト分析とビジネスアカウント

ビジネスアカウント限定ですが、Instagramではフォロワーの男女比や年齢構成などを確認できる「インサイト分析」が提供されています。この機能では、注目された投稿や動画などもチェックできるため、積極的に活用しながら運用方針を見直しましょう。

ちなみに、Instagramのビジネスアカウントは無料で開設できます。商品・サービスの販売機能やハウツーガイドを利用できるので、集客のみに利用する場合はビジネスアカウントの開設をおすすめします。

Instagram集客を成功させるポイント

【初心者向け】Instagram集客を成功させるポイント集!事例から学べる注意点も

ここからは、Instagram集客を成功させる4つのポイントをまとめました。一つずつ確認し、競合とうまく差別化できる投稿を考えていきましょう。

①訴求力の高い画像や動画を投稿する

Instagram集客を成功させる上で、訴求力のある画像や動画の投稿が欠かせません。どのような点を意識すべきなのか、撮影時のポイントを見ていきましょう。

画像を撮影するポイント動画を撮影するポイント
・自然光を使って明るい雰囲気にする
・小物でオシャレ感を演出する
・鮮やかな色合いに加工する
・被写体に影ができないようにする
・短いシーンをつなげて一つの動画にする
・画質が荒くなるズーム機能は使わない

上記のほか、さまざまな角度から撮影することも大切なポイントです。例えば、遠くからの俯瞰や斜め45度、下からの撮影のように角度を工夫すると、光の当たり方や被写体の見え方が大きく変わってきます。

背景も意識しながら、被写体に最適な撮影シーンをじっくりと探してみましょう。

②ターゲット層と投稿テーマを明確にする

一貫性のあるアカウントに育てることも、Instagram集客では重要なポイントです。若者向けとシニア向けの投稿が混ざっていたり、別ジャンルの投稿が散らばっていたりするアカウントでは、固定ファンを作ることができません。

そのため、投稿を始める前には「ターゲット層」と「投稿テーマ」を明確にし、全体の運用方針を考えておきましょう。これらの点を明確にすると、投稿に合わせたハッシュタグ(※)も設定しやすくなります。

(※)投稿内容に「#+特定キーワード」を加えて、その投稿をハイパーリンク化させる機能のこと。ハッシュタグ化された投稿は、検索画面で一覧表示されるようになる。

③CVへの導線を意識する

CV(コンバージョン)とは、マーケティングにおける最終的な成果のこと。例えば、新商品を宣伝するアカウントではユーザーによる購入、潜在層の獲得を目指す場合は問い合わせや会員登録などがCVにあたります。

InstagramでCVを増やすには、以下のようにユーザーの導線を意識した対策が必要です。

○CVを意識した主な対策
・商品紹介のストーリーズにリンクを設置
・フィード投稿に「詳細はこちらから」のような案内を記載
・動画投稿に商品タグを設定(ショップ機能の利用)
・気軽に問い合わせできる環境や雰囲気を作る
・プロフィールにSNSや商品サイトのURLを記載 など

一つの投稿やプロフィールに情報を盛り込み過ぎると、アカウント全体が複雑な見栄えになってしまう恐れがあります。そのため、特にテキストは必要最低限のボリュームに抑えることも意識しましょう。

④忙しい場合は運用代行サービスも検討する

Instagram集客を成功させるには、フィード投稿やストーリーズ投稿を小まめに行う必要があります。しかし、忙しい本業の合間に投稿を毎日行うのは難しいと悩んでいる方も多くいるでしょう。

そのような方には、運用代行サービスの利用がおすすめです。費用はかかりますが、依頼先によっては投稿代行のほか、運用方針のコンサルティングや分析も行ってもらえます。

無料相談を実施しているサービスもあるので、運用面で悩んでいる方は専門家への相談を検討してみましょう。

失敗例から学ぶInstagram集客の注意点

Instagram運用の方向性を間違えると、多くの時間やコストが無駄になってしまいます。いくらフォロワーが増えても、最終的にCVにつながっていなければ始めるメリットはありません。

ここからは、Instagram集客でよく見られる失敗例と注意点を紹介します。

【失敗例1】アカウント成長のために連続投稿する

Instagramのユーザーは、身内を含むさまざまなアカウントから情報収集をしています。そのため、フォロワーのタイムラインが埋まるペースで連続投稿をすると、フォローを外されてしまうリスクが高まります。

時間帯にもよりますが、基本的に1日の投稿数は1回に抑えましょう。1日1回の投稿でも、訴求力の高い画像や動画をアップすれば、自然と興味を示すユーザーは増加します。

特に注意しておきたいのは、1枚の写真を分割して連続投稿する行為です。投稿一覧での見栄えは良くなりますが、フォロワーの属性によっては煙たがられる可能性があるので、一つの動画にまとめるといった工夫をしましょう。

【失敗例2】ビッグワードタグだけを狙っている

ビッグワードタグとは、投稿数が10万件以上に及ぶハッシュタグのことです。一見すると「多くのユーザーに見てもらえる」と感じやすいため、ビッグワードタグを毎回設定する方は少なくありません。

しかし、ビッグワードタグは競争が激しい上に投稿数も多いので、アップした画像や動画が埋もれやすくなります。また、検索画面で上位表示される可能性が低い点も、ビッグワードタグを設定するデメリットと言えます。

そのため、ハッシュタグをつける際には「ミドルワードタグ(1~10万件程度)」や「スモールワードタグ(1万件以下)」もバランス良く設定することが大切です。Instagramでは複数のハッシュタグを設定できるため、これらのタグをうまく組み合わせましょう。

競合と差別化をしてアカウントを育てよう

Instagramはマーケティングに生かせるSNSですが、すでに多くの企業・店舗が集客目的で利用しています。そのため、集客ツールとして利用を始める場合は、投稿の差別化を意識しなければなりません。

本記事で紹介したポイントやコツをしっかりと押さえて、効率的にアカウントを成長させていきましょう。