LINEの強みは囲い込みがしやすいこと
LINEはリテンション率の高さが特徴のツールです。LINEが2021年7月に全国15~69歳のスマートフォンユーザー20,000人を対象に実施した調査では、SNSの中で、毎日LINEを使うユーザーの割合は86%にのぼりました。
LINEのユーザー数は日本で9,500万人とユーザー数の多さはさることながら、毎日利用する人の割合も高いのがLINEの特徴です。
LINEは、ユーザーにとってSNSというよりも日々の連絡ツールであり、家族や友人はもちろんのこと、ビジネス使いをする人もいるため、1日に1回も開かないということがあまりないツールです。
毎日開くLINEで、顧客に友だち登録をしてもらえると、企業や店舗からの情報を届けやすくなります。
また、マーケティング担当の悩みとして、広告などを出稿すると新規顧客の獲得はできても、その後再来してもらえないと、売上が一定以上上がらない、という悩みがあります。
毎日開くLINEで関係性が保てていると、発信をきっかけに再度購入してくれるきっかけづくりができるのです。
LINEクーポンはリテンションマーケに最適
アクティブユーザーの多く、リテンション率の高いLINEですが、ただ一方的に発信するとブロックされてしまう恐れもあります。
LINE公式アカウントを使う上で重要なのは、”顧客にメリットがある発信ができているか”ということです。
そこで有効な手法が「クーポン」です。クーポンを使うとどんなことができるのか具体例を3つ紹介します。
ECサイトの購入前にLINE公式アカウントに誘導する
ECサイトを運営している場合、効果的なLINEクーポンの使用方法が、購入前の誘導ポップアップです。
ECサイトで購入する際、必ずカートに移動をします。カートをクリックする際に、「LINEで友だち登録すると500円引き」などと表示させます。
LINE友だちになるつもりはなかったが、今から購入する商品がすぐに割り引かれると思うと、登録率は上がります。
このポップアップは表示するタイミングが非常に重要です。次回の購入から使えるクーポンというのはよくありますが、その場合、次回購入するかわからないという心理になり、登録にはつながりにくくなります。
月曜日や雨の日など特定の日に使えるクーポンを発行する
LINE公式アカウントを運用するメリットのひとつに、「データ分析ができる」という点があります。
LINE公式アカウントの分析機能を使用できる項目は次のとおりです。
- 友だち追加数、ターゲットリーチ数、ブロック数
- ターゲットリーチの性別・年齢・地域
- 友だち追加経路
- ブロックの経路
- ※経路の種類はLINEスタンプ、LINEポイント、LINEセールスプロモーション、友だち追加アイコン、QRコードなど
リーチしたユーザーの属性を知ることで、客層の把握が可能になります。特に反応の良い層に対して、アプローチしていくことで売上のアップなどが見込めます。新規メニューの開発に役立てたり、クーポン自体の内容の改善をしたりできます。
また、友だち追加の経路を知ることで、どの経路が相性が良いのか、効果的なのかがわかります。スタンプ欲しさに登録をしてもその後ブロックされる、などブロック経路もあわせて見ておくと、うまくいく施策とうまくいかない施策が明確になるでしょう。
LINEクーポンでできること・種類
あいさつメッセージ
「あいさつメッセージ」とは、LINE公式アカウントを友だち追加してくれたタイミングで自動的に送れる1通目のメッセージのことをいいます。ブロックされて再開した際にも自動で送ることができます。あいさつメッセージの内容は最初から用意された定型文になっているため、自社の配信したい内容に合わせて文章を変更する必要があります。あいさつメッセージは、顧客とのコミュニケーションの最初の接点になることから、第一印象を決める重要な役割を担います。友だち追加後、すぐに配信されるため、読まれる可能性が高いということから考えても、どんな内容を送るかはしっかりと考えましょう。
初回のメッセージの時点で、サイトに誘導したり、クーポンを使わせたりと、具体的なアクションを促すことでブロック率を低下させることもできます。
メッセージ配信
LINE公式アカウントで友だちになっている顧客のLINEに、直接メッセージを送ることができる機能です。テキストだけでなく、画像や音声、動画やスタンプも利用できます。年齢層・性別・地域を指定して、セグメントを絞って配信することもできるため、効率の良い配信ができます。
A/Bテストメッセージという機能では、AとBどちらのメッセージが効果的だったかを検証できます。AとBのメッセージを同時配信し、期間終了後に、開封率などのエンゲージメントを数値で確認することができます。テストすることによって、より顧客に好印象なテキストを配信できるようになります。
リッチメッセージ
メッセージ配信の進化版で、テキストだけでなく、画像とテキストを組み合わせて一つのビジュアルにまとめ、情報を分かりやすく伝えることができるのがリッチメッセージです。テキストのみのメッセージよりも視覚的な訴求ができるリッチメッセージは、アパレルやコスメなどと相性が良いです。
メッセージ配信で画像添付した場合との違いとしては、メッセージ配信ではタップで画像が拡大表示されるだけですが、リッチメッセージはリンクを埋め込めるだけでなく、発行したクーポンへの導線の埋め込みも可能です。クーポンとの相性が良いため、メッセージでクーポンを送りたい場合は、リッチメッセージを使いましょう。
リッチメニュー
「リッチメニュー」は、LINEのトーク画面下部に固定で表示される目立つメニューです。トークルームの画面の1/3ほどを占有するためインパクトがあり、目に留まりやすいです。記事メディアのLINE公式アカウントの場合、今週のアクセスが多かった記事のランキングや、新着記事を置いたり、ECサイトのLINE公式アカウントの場合は、売れ筋ランキングや新発売やキャンペーン中の商品紹介をメニューに置くなどすれば、アカウントのコンテンツが充実します。
LINE公式アカウント×クーポンで売上をUPさせよう
LINEのユーザー数の多さから、LINE公式アカウントを作ってみた、という方もいるかもしれませんが、公式アカウントは、作るだけでは顧客の囲い込みはできません。
LINEで繋がっておくためには、常に顧客にメリットのあるコンテンツは何か?ということを考えていく必要があります。新規顧客ももちろん大事ですが、売上が伸び悩まないように顧客のリテンションを高めることも考えていきましょう。
それにはクーポンが非常に役立つので、LINE公式アカウントを作成したら、クーポン発行にチャレンジしてみてください。
コメント