マーケティング全般に関する用語集
マーケティングは奥が深く、用語にもさまざまな種類があります。
ここでは、マーケティングに携わっているとよく出てくる用語を3つ紹介します。「聞いたことある用語だけど、言語化して説明できるレベルまで理解できていない」という方は、参考にしてみてください。
【マーケティング全般に関する用語】
・ペルソナ
・ベネフィット
・セグメント
ペルソナ
「ペルソナ」とは、「架空の人物像」「人物モデル」のことです。このペルソナを設定することは、商品やサービスを企画するうえで重要です。
よく混同される用語として「ターゲット設定」というものもあります。2つの違いは、「設定する範囲の詳細さ」です。
具体的には、ターゲットは「年齢・性別・住居」などの属性から定めるものです。それに対しペルソナは、「職業・趣味・夢」などの人物像にまで掘り下げて考えます。
似ている用語ですが、意味は少しだけ違うので、混同しないようにしましょう。
ベネフィット
「ベネフィット」とは、「商品やサービスを通じて顧客に提供できる利益」のことをいいます。
たとえば、からあげ弁当屋を経営している人がいたとしましょう。提供している商品・サービスは「からあげ弁当」ですが、顧客のベネフィットは「からあげ弁当を食べて満足感を得ること」です。
つまり、顧客側が商品・サービスを通じて「どのような良い体験をできるのか?」を示す部分を「ベネフィット」といいます。
セグメント
「セグメント」とは、市場に存在する見込み客を、特定の分野に細分化してグループ分けすることです。
セグメントを設定するときは、「年齢・性別・住居」などをよく使います。混同される用語として「ターゲット」がでてきます。
2つの用語の違いは、「振り分けの順番」です。セグメントは「年齢・性別・住居」などの特定の条件をもとにグループ分けします。
たとえば、性別と住居は同じ条件で、年齢だけ「30代・40代・50代・60代」と4つのグループに分けたとします。4つの中から「1つの属性を決める」ことを、ターゲッティングといいます。
つまり、「セグメントした中から狙いたいグループを決める」ことで、「ターゲット」が決まるのです。
マーケティング手法に関する用語集
マーケティングのやり方にもさまざまな種類があります。
ここでは、5つのマーケティング手法を解説します。「マーケティング手法にどんなものがあるのか知りたい」という方は、参考にしてみてください。
【マーケティング手法に関する用語】
・SNSマーケティング
・インフルエンサーマーケティング
・コンテンツマーケティング
・SEM、SEO
SNSマーケティング
「SNSマーケティング」とは、TwitterやInstagram、LINEなどのSNSを活用したマーケティング手法です。
SNSを使った発信で共感を得たり、商品・サービスへの理解をうながしたりする手法です。共感してもらい親近感を持ってもらうことで、企業のブランド構築やファンづくり、購買につなげていきます。
SNS運用はほとんど費用がかからないため、費用対効果が高いマーケティング手法といえます。
インフルエンサーマーケティング
「インフルエンサーマーケティング」とは、SNSで大きな影響力をもつ人に、商品やサービスのPRしてもらうことをいいます。
よくある例が「YouTuber」によるプロモーションです。人気YouTuberが、何らかの商品やサービスを紹介している動画を見たことはないでしょうか。これがまさに、「インフルエンサーマーケティング」の代表例です。
そのYouTuberを通して、商品やサービスを知ってもらうための「きっかけづくり」をしているともいえるでしょう。
コンテンツマーケティング
「コンテンツマーケティング」とは、消費者に興味を持ってもらえるまで、有益な情報を与えつづける手法です。価値ある情報を提供しつづけることで、信頼してもらったり、興味や関心を持ってもらえたりできます。
コンテンツを通してユーザーの知識レベルを高め、「だから私には、この商品が必要なんだ」と思ってもらうのも、コンテンツマーケティングの目的です。見込み客の獲得から育成まで、幅広く使える手法といえます。
SEO(検索エンジン最適化)・SEM(サーチエンジンマーケティング)
「SEO」とは、検索ユーザーと検索エンジンの両方に評価されるコンテンツをつくり、検索エンジンでの上位表示を目指す施策のことです。
「検索エンジン」は、検索ユーザーの検索意図に沿った、最適な回答となるページを上位表示させようとします。つまり、「読者の悩み」を解決するようなコンテンツが、「SEOに強いコンテンツ」です。
「SEM」とは、「検索エンジンマーケティング」の略称で、検索エンジンに関するマーケティング施策の全般をいいます。検索結果に表示する広告も、SEMに含まれます。SEMという大枠の中に、「SEO」や「広告運用」があるイメージです。
分析に関するマーケティングの用語集
分析は、マーケティング戦略を立てるために必要なスキルです。正確な分析ができないと、的確なマーケティング戦略はも立てられないでしょう。
ここでは「マーケティング戦略を立てるうえで欠かせない用語」を5つ紹介します。「マーケティング分析に興味がある」という方は、参考にしてみてください。
【マーケティング分析に関する用語】
・CVR
・KPI、KGI
・LTV
・ROI
CVR(コンバージョンレート)
CVR(コンバージョンレート)とは、Webサイトが目的としている成果(CV)の達成割合を表した数値のことです。
たとえば、Webサイトの目的が「商品購入」だった場合、サイトにアクセスしたうち何人が「商品を購入したか?」がCV数、アクセスに対するCVの割合がCVRとなります。
KPI(重要業績評価指標)・KGI(重要目標達成指標)
KPIとは、事業目標を達成するためにやるべきことを、必要な量こなせているのかを測る指標です。「目標達成のための中間指標」ともいわれます。
例えば営業会社だと、「客単価」や「受注件数」をKPIに定めることが多いです。KPIを設定することで、目標達成までの道筋が見えるようになります。
KGIとは、「何を」「どれぐらいまで」達成したいのかを明確にして、最終的な目標を数値化することです。たいていは売上や利益率などがKGIとなります。
LTV(ライフ タイム バリュー)
LTVとは、顧客が自社との契約から解約までの間にもたらす利益のことです。商品・サービスに対する「顧客からの愛着」が高い企業ほど、LTVが高まりやすい傾向にあります。
「カスタマーサクセス」や「顧客満足度」などが重視されるのも、このLTVを高めるためです。
ROI(投資利益率)
ROIは「投資利益率」のことで、事業に投じた資金に対し、どれだけの利益を上げられたのかを測る指標です。パーセンテージが高いほど、効率よく投資できている証といえます。
マーケティングの理論に関する用語集
マーケティングには、市場分析や競合分析や製品設計など、分野ごとに提唱されている理論が存在します。
ここでは「初心者のうちに知っておきたいマーケティング理論」を3つ紹介します。
【マーケティング理論に関する用語】
・3C分析
・イノベーター理論
・パレートの法則
3C分析
3C分析は、Customer(市場・顧客)Competitor(競合)Company(自社)の3つの視点で分析する手法で、それぞれの単語の頭文字をとって3C分析と呼ばれています。
3つの観点から情報を整理して、事業の方針やプロダクトを実現するための施策案を検討していきます。
イノベーター理論
イノベーター理論は、新しいサービスや商品が、社会に受け入れられるまでの過程を表した1つのモデルです。
イノベーター理論では、購入に対する行動・態度・行動の違いを、以下の5つのグループに分類しています。
【イノベータ理論5つの集団】
イノベーター:最も早く新しいモノを試すグループで、全体の2.5%ほどといわれます
アーリーアダプター:イノベーターほどではないが、最新情報に敏感なグループで、全体の13.5%ほどといわれます
アーリーマジョリティ:最新情報には敏感なものの、導入や購入には慎重なグループで、全体の34%ほどといわれます
レイトマジョリティ:新しいモノに対して消極的なグループで、全体の34%ほどといわれます
ラガード:5つの中で最も保守的なグループで、全体の16%ほどといわれます
パレートの法則
パレートの法則は、「物事の成果の8割は、2割の要素によってもたされる」と提唱されている法則です。
法則といわれていますが、数学のように数式を使った方程式ではありません。イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートによって提唱された「経験則」に近い法則です。
マーケティング用語を理解して知識を深めよう!
マーケティング用語には、ほかにもさまざまな種類があります。
記事で紹介したマーケティング用語を知り、「もっとマーケティングを深く理解したくなった」という方も、いるのではないでしょうか。
そんな方には、マーケティング関連の本を読んでみることをおすすめします。安いものだと1,000円ほどで購入できますし、内容もWebサイトに比べて精査されています。本を読むことで、さらにマーケティングに興味が湧き、プロダクト立ち上げに向けた新たな一歩を踏み出す「きっかけ」が生まれるかもしれません。
マーケティングを勉強できる本を紹介しているので、興味がある方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
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