近年、さまざまな企業・店舗がBASEやAmazonなどのネットショップを利用しています。ネットショップは便利なサービスですが、すでに多くの競合が存在しているため、工夫して集客につなげる必要があります。
そこで今回は、ネットショップの集客を成功させるポイントや、方法別のメリット・デメリットについて解説します。集客面で悩んでいる方は、ぜひ参考にしながら効果的な戦略を考えていきましょう。
ネットショップの効果的な集客方法は?メリット・デメリットの比較
ネットショップの集客を成功させるには、目的やコストに合った方法を選ぶ必要があります。以下では、主な集客方法の概要やメリット・デメリットをまとめたので、しっかりと比較しながら効果的なものを見極めていきましょう。
ブログ集客
ブログを使った集客では、ターゲット層が求める情報を記事として提供し、サイト内でネットショップへと誘導します。外部の無料サービスで始める方法のほか、最近ではネットショップとWordPressを連携するケースも多く見られます。
ブログによる集客のメリット | ブログによる集客のデメリット |
---|---|
・低予算で始められる ・記事制作を外注しやすい ・コアなファンを増やせる可能性もある | ・成果が出るまでに時間がかかる ・良質なコンテンツが必要になる |
ネットショップとの相性が良い方法ではありますが、ブログによる集客は成果が出るまでに短くても半年程度かかります。また、WEB検索によってターゲット層を取り入れる場合は、後述する「SEO対策」を強く意識する必要があります。
SEO対策
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジン上で検索結果に上位表示されるように、コンテンツを最適化することです。一般的には、ターゲット層が検索するキーワードを抽出し、ニーズの高いタイトルや見出し、本文(説明文)、画像などをコンテンツに取り入れることで、特定の検索ワードにおける上位表示を目指します。
SEO対策のメリット | SEO対策のデメリット |
---|---|
・中長期的なアクセス増加を見込める ・ブランディングにつながる ・成功すると費用対効果が高い | ・成果が出るまでに時間がかかる ・コンテンツを更新する必要がある ・徹底した情報収集や分析が必要 |
自社サイトやブログを運営する上で、SEO対策は欠かせないものです。手間はかかるものの、成功すれば大きな集客効果を期待できるため、近年では多くの企業・店舗がSEO対策に取り組んでいます。
SNS集客
InstagramやTwitterといったSNSを、集客に取り入れるケースも増えてきました。SNSは投稿が拡散されやすいメリットがあり、多くのサービスではユーザーと手軽にコミュニケーションを図れます。
SNS集客のメリット | SNS集客のデメリット |
---|---|
・情報の拡散力が高い ・ユーザーとコミュニケーションを図れる ・ボリュームのあるコンテンツ制作が不要 | ・成果が出るまでに時間がかかる ・炎上リスクがある ・悪評や間違った情報を修正しづらい |
SNS集客を成功させるには、画像や動画なども使って訴求力の高い投稿を続ける必要があります。どの業界にも多くのライバルが存在しているため、注目されやすい投稿を日々研究しながら、アカウントを地道に育てていきましょう。
WEB広告
ネット上に表示されるWEB広告も、ネットショップとの相性が良い集客方法でしょう。WEB広告にはさまざまな形式があり、検索エンジンやブログ、動画投稿サイト、SNSなど、掲載先にも多くの選択肢があります。
WEB広告のメリット | WEB広告のデメリット |
---|---|
・広告形態や掲載先の選択肢が多い ・短期間で成果を得られる ・ターゲット層を絞った配信が可能 | ・費用の負担が大きい ・適した形態や掲載先を選ぶ必要がある |
WEB広告は短期間で成果が出やすい方法ですが、基本的には成果(クリック数や購入数など)に応じた費用が発生します。最近ではさまざまな課金方式が用意されているため、費用対効果を意識しながら出稿方法を慎重に判断しましょう。
おすすめの集客方法を目的別に紹介!
ネットショップにもさまざまな形態があるため、集客方法は目的に合わせて選ぶことが大切です。以下では、おすすめの集客方法を目的別にまとめたので、迷っている方はぜひ参考にしてみましょう。
費用をかけずに集客したい
費用をかけずに集客したい方には、無料で開設できるブログやSNSによる集客がおすすめです。コンテンツやアプローチの方向性を慎重に考えれば、これらのサービスでも年齢や地域を絞った細かいターゲティングが可能になります。
そのほか、メールマガジンやWebセミナー(ウェビナー)も効果的な集客方法になり得るでしょう。「どんなお役立ち情報やノウハウを提供できるか?」や「どの層に向けてアプローチしたいか?」をイメージしながら、最適な方法を選んでみてください。
費用をかけてでも多くの顧客を集めたい
とにかく成果にこだわっている方は、WEB広告の利用を考えてみましょう。以下のように、業種やターゲット層の状態によって広告を使い分けると、さらに高い集客効果を得やすくなります。
業種・業界 | 適したWEB広告(一例) |
---|---|
アパレル系 | ・ある程度のブランド力がある:リスティング広告 ・ブランドが認知されていない:ディスプレイ広告 ・若い女性をターゲットにしたい:SNS広告 |
美容系 | ・広い範囲にアプローチしたい:SNS広告 ・顕在層を効率的に取り込みたい:リスティング広告 ・新商品の効果を知ってもらいたい:動画広告 |
上記の「リスティング広告」とは、検索エンジンのキーワードに連動して表示される広告のことです。自ら情報を探している層に効果的なので、WEB上で比較されやすい業種や検索されやすい業種などに適しています。
一方で、Webサイトの広告枠に表示される「ディスプレイ広告」は、ターゲット層を絞りやすい業種に向いています。他の広告についても、向いている業種と向いていない業種があるため、各広告の特徴はしっかりと押さえておきましょう。
ネットショップの集客にかかる費用はどれくらい?
最後に、ここまで紹介した集客方法ごとに費用の相場を紹介します。
集客方法 | 費用の相場 |
---|---|
ブログ集客 | 有料サービス:毎月2,500~3,000円 コンテンツの外注:1文字あたり2~5円 サイト制作の外注:30~50万円 |
SEO対策 | ブログ集客と同様 |
SNS集客 | 毎月0~1万5,000円 |
メールマガジン | 毎月0~3,000円 |
Webセミナー | 基本的には実費のみ |
リスティング広告 | 1クリックあたり1~数百円 |
ディスプレイ広告 | 1クリックあたり10~数百円 |
SNS広告 | 1クリックあたり20~数百円 |
動画広告 | 1視聴あたり5~200円 |
WEB広告については、課金方式によって費用の相場が大きく異なるので、各サービスの料金体系は入念に確認しておきましょう。
費用対効果が高い方法で集客を始めよう
ネットショップの集客にはさまざまな選択肢があり、方法によって効果や費用が変わってきます。それぞれ適した業種・業態も異なるので、アピールしたい商品やサービス、ターゲット層の属性なども意識しながら、できるだけ費用対効果が高いものを選びましょう。
コメント