ネットショップは誰でも手軽に始められるため、一人での運用を考えている方も多いでしょう。人数が少ないほどマイペースで運用できますが、一人での運営には注意しておきたいリスクもあります。
そこで本記事では、ネットショップを開業する手順に加え、一人で運営するメリットやデメリットを徹底的にまとめました。開業を検討している方は、ぜひ参考にしながら今後の計画を立てていきましょう。
ネットショップは一人でも運営可能?開業までの流れ
商品やサービスを提供できる環境さえあれば、ネットショップは一人でも運営できます。最近では、ネットショップの開業支援サービスも充実しているため、ノウハウがない方でも安心して始められます。
では、ネットショップのオーナーがどのような流れで開業しているのか、一般的な手順を見ていきましょう。
【STEP1】コンセプトやターゲット層を設定する
【STEP2】商品やサービスを決める
【STEP3】必要な機材やグッズ、宣材写真を集める
【STEP4】開業支援サービスに登録する
【STEP5】商品登録や決済方法などの設定をする
【STEP6】配送や梱包の準備をする
開業支援サービスとしては「BASE(ベイス)」や「STORES(ストアーズ)」などが有名ですが、ほかにもさまざまなサービスがあります。ネットショップの開業先によって受けられるサポートや手数料などが変わってくるため、各サービスの詳細はしっかりと比較しておきましょう。
一人でネットショップを運営するメリット
ここからは、一人でネットショップを運営するメリットを紹介します。
マイペースで運営できる
一人でネットショップを運営する場合は、商品・サービスの内容や価格などの運営方針をすべて自分で決められます。情報共有や認識のすり合わせも必要ないため、どのような方でもマイペースで運営できます。
高いコミュニケーションスキルが不要
コミュニケーションの場が限られる点も、一人で運営するメリットです。他人への相談や提案が不要なので、高いコミュニケーションスキルが求められるシーンはほとんどありません。
ただし、ネットショップでも顧客から問い合わせを受けることはあるため、電話やメールでの受け答えは丁寧に行う必要があります。
人件費を削減できる
アルバイトやパートを雇う場合は、業務内容に応じた賃金を支払わなくてはなりません。誰かと共同で起業する場合も、収益を2人で分け合う必要が出てくるので、自分が受け取れる利益は減ってしまいます。
このような人件費・コストを抑えられる点も、ネットショップを一人で運営するメリットと言えます。
定年退職がない(いつでも退職できる)
ネットショップに限らず、一人で開業する場合は定年退職がありません。ビジネスとして成立していれば、好きな年齢まで働き続けることができます。
また、自由なタイミングで退職できるため、資産が目標金額に届いた段階でアーリーリタイアする選択肢もあるでしょう。
一人でネットショップを運営するデメリット
次は、一人でネットショップを運営するデメリットやリスクを見ていきましょう。
休みが取りにくい
ネットショップを一人で運営する場合は、開業準備や集客活動、商品・サービスの発送などをすべて自分で行わなければなりません。そのため、特にビジネスが軌道に乗ってからは、ほとんど休みが取れなくなることもあります。
休みが取れないとなると、風邪や病気でも無理に稼働する必要があるため、健康リスクも高まります。
プライベートの自由度が下がる
プライベートの自由度が著しく下がる点も、注意しておきたいデメリットです。うまくスケジュール調整するオーナーもいますが、特に開業したての時期は朝から晩まで対応に追われることもあります。
集客活動などのマーケティングまで含めると、時間を決めて働くことは難しくなるので、仕事とプライベートの区別が曖昧になってしまいがちです。
マーケティング戦略(集客)の幅が狭まる
本来、マーケティング活動は本業とは別に行うものです。そのため、一般的な企業では部署が分けられているケースもありますが、一人で運営する場合は周りに任せることができません。
つまり、集客活動などに費やせる時間が限られるので、どうしてもマーケティング戦略の幅が狭まってしまいます。
サービスや専門家をうまく活用し、運営面のリスクを抑えよう
開業支援サービスを利用すれば、一人でネットショップを開設することは難しくありません。しかし、マーケティングも含めた運営面を考えると、一人での運営には以下のようなデメリットが潜んでいます。
一人でネットショップを運営するメリット | 一人でネットショップを運営するデメリット |
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・マイペースで運営できる ・高いコミュニケーションスキルが不要 ・人件費を削減できる ・定年退職がない(いつでも退職できる) | ・休みが取りにくい ・プライベートの自由度が下がる ・マーケティング戦略(集客)の幅が狭まる |
運営面のリスクを抑えるには、開業前にスケジュールや販売方法を調整したり、支援サービスをうまく活用したりすることが大切です。特にマーケティング戦略の幅が狭まる点は深刻なデメリットなので、集客活動を代行してくれる専門家の活用も検討してみましょう。
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