マーケティングツールを選ぶ5つのポイント
マーケティングにはCRM・SFA、MAをはじめとし、分析に必要なヒートマップやアナリティクスなど、さまざまなツールを使います。ツールの種類や企業ごとに選び方や向き・不向きはありますが、どんなツール・どんな企業でも、次の5つのポイントは抑えておきたいです。
【マーケティングツールを選ぶ5つのポイント】
・機能の過不足
・価格、料金形態
・導入方式
・他ツールとの連携
・サポート/セキュリティ
ポイント1.機能の過不足
マーケティングツールを選ぶ1つ目のポイントは、「機能の過不足」です。自社に必要な機能がそろっているのはもちろん、余計な機能の少ないものを選ぶといいでしょう。
余計な機能が多すぎるとメニューや設定、操作が複雑になり、無駄な時間と手間がかかるかもしれません。機能が洗練されていれば、操作性も高くなります。使う機能をオン、使わない機能をオフにできるツールもおすすめです。
ポイント2.価格、料金形態
マーケティングツールを選ぶ2つ目のポイントは、「価格、料金形態」です。最近はサブスクリプション(月額制)のツールや、無料お試し期間があるものも多いです。このようなツールを選べば、導入コストや導入後のミスマッチを抑えられるでしょう。
ただ、長く使うツールなら買い切り制を選んだ方が、お得になることもあります。しかし、買い切り制はインストール型であることが多く、管理・保守コストがかかることも多いです。管理・保守コストはどのくらいかかりそうなのか、クラウド型のツールで買い切りプランはないかなど、よく検討して選びましょう。
ポイント3.導入方式
マーケティングツールを選ぶ3つ目のポイントは、「導入方式」です。インストール型かクラウド型かということで、基本的にはクラウド型が使いやすいでしょう。
クラウドとは、インターネットを介して使えるツールやサービスのことで、データベースがクラウド上にあるサービスを指します。
クラウド型ならインターネット環境さえあれば、オフィス外でも、インストール不要で使えます。リモートワークやフリーランスをはじめとする外部パートナーのいる企業は、ほぼクラウド一択と思ってもいいでしょう。
ポイント4.他ツールとの連携
マーケティングツールを選ぶ4つ目のポイントは、「他ツールとの連携」です。異なるツール同士でデータ連携ができるもの、アラートを鳴らせるものを選びましょう。データ連携ができないと、データの移行や共有に無駄な時間がかかってしまいます。
特にSFA・CRMとMAはシームレスな連携ができるもの同士で使うべきです。シームレスな連携ができれば、よりタイムリーなアプローチができるようになるからです。
例えば問い合わせが入り、マーケティング部門のMAにそのデータが入るとします。しかし、この会社では実際にアプローチをするのは、SFAを使っている営業部門です。MAからSFAにデータが連携され、アラームが鳴るのに15分かかっただけで、成約率はずいぶんと下がってしまいます。その15分の間に問い合わせをした本人や主権者が離席してしまったり、興味や熱量が下がったりしてしまうからです。
ポイント5.サポート/セキュリティ
マーケティングツールを選ぶ5つ目のポイントは、「サポート/セキュリティ」です。せっかく導入したツールも、使いこなせなければ効果を得られません。導入時にツール活用セミナー(研修)を開いてくれるものや、導入後の伴走支援のついているものがおすすめです。
マーケティングで使うツールには、たいていの場合、大量の顧客データを保管します。セキュリティのしっかりしたものでないと、情報漏えいにつながりかねません。特にモバイル端末で使えるツールは、端末の紛失・盗難があっても対処できるものを選ぶべきです。生体認証に対応したものや、遠隔操作でデータを削除できるものが安心でしょう。
SFA・CRMのおすすめツール3選
マーケティングや営業活動に欠かせないのが、「SFA/CRM」です。SFAは営業活動の自動化とサポートを、CRMは顧客との関係構築をするためのツールで、どちらも顧客や見込み客のデータを保管・抽出できます。
次のようなツールはSFAとCRMの機能を兼ね備え、導入実績も豊富な使いやすいツールです。まずはこの3ツールを比較・検討してみましょう。
【SFA・CRMのおすすめツール3選】
・Salesforce Sales Cloud
・GENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)
・eセールスマネージャーRemix Cloud
Salesforce Sales Cloud
マーケティングにおすすめなSFA/CRMの1つ目は、「Salesforce Sales Cloud」です。世界トップクラスの導入実績を誇るツールで、シームレスなデータ連携や直感的な操作がポイントです。顧客データの抽出や営業チームの行動分析など、さまざまな機能を簡単に扱えます。
GENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)
マーケティングにおすすめなSFA/CRMの2つ目は、「GENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)」です。「だれでも使える国産SFA/CRM」というコピーのとおり、定着率は99%。グラフやレポートの作成や営業会議の事前準備をゼロにできた企業、コスト・工数を80%カットできた企業など、効率化に役立ったという実績が多いです。
eセールスマネージャーRemix Cloud
マーケティングにおすすめなSFA/CRMの3つ目は、「eセールスマネージャーRemix Cloud」です、情報の見える化に注力したツールで、モバイル端末でも使いやすい、直感的なUIに定評があります。とにかくシンプルでわかりやすい、1回の入力でさまざまな帳票が作れるなど、営業部門以外からの評価も高いです。
MA(マーケティングオートメーション)のおすすめツール3選
特にWebを使ったマーケティングに欠かせないのが、「MA(マーケティングオートメーション)」です。見込み客の獲得や育成に特化したツールで、ステップメールの自動配信や見込み客の確度判定、確度ごとの抽出などができます。アプローチの精度アップ、業務の効率化など、1つのツールでさまざまなことができます。
次のようなツールはSFA/CRMとの連携もしやすく、機能も操作性も高いツールです。まずはこの3ツールを比較・検討してみましょう。
【MA(マーケティングオートメーション)のおすすめツール3選】
・Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)
・SATORI
・Adobe Marketо Engage
Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)
マーケティングにおすすめなMAの1つ目は、「Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)」です。Salce Cloudと同じく、世界トップクラスのベンダー「Salesforce」社のツールで、導入実績も豊富です。Salce Cloudとの連携がシームレスで、データ連携のしやすさはもちろん、問い合わせをはじめとする通知を双方のツールにタイムレスに出せます。
マーケティングや営業活動では、スピードがものを言う場面も多いです。Salce Cloudを導入した企業には、基本的にMarketing Cloud Account Engagementがおすすめです。
Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)
SATORI
マーケティングにおすすめなMAの2つ目は、「SATORI」です。国産認知度No.1のツールで、1,000社以上で導入されています(2021年、SATORI社調べ)。見込み客の一元管理はもちろん、Web上でのCV促進や確度の高まったユーザーへの自動アプローチなど、マーケティングの効率と成果を高める機能がそろっています。
Adobe Marketо Engage
マーケティングにおすすめなMAの3つ目は、「Adobe Marketо Engage」です。見込み客の行動ベースでのナーチャリング(育成)を得意とするツールで、購買プロセスに応じたステージを設計し、精度の高いアプローチができます。見込み客のステージやセグメンテーションを細かく分け、施策を細分化したい企業におすすめです。
サイト改善に役立つツール3選
現代のマーケティングでは、WebサイトやWebアプリを使う機会が多いです。Webなしでのマーケティングはもはや考えられず、成果を上げるにはユーザーのWeb行動の分析や、それに基づく改善が欠かせません。
Webサイトの分析や改善に役立つツールを、種類別に3つ紹介します。自社の状況や強化したい部分に合ったものがないか、探してみてください。
【サイト改善に役立つツール3選】
・SEO「Semrush」
・ヒートマップ「ミエルカヒートマップ」
・ABテスト「Google オプティマイズ」
【SEO】Semrush
サイト改善に役立つツールの1つ目は、SEO全般に使える「Semrush」です。キーワードや競合の分析はもちろん、広告やSNS関連の対策も行える、オールインワンなツールです。1ユーザーから使える月額制サービスなので、まずは1アカウントを取得し社内で使いまわすこともできますし、フリーランスにとっても使いやすいでしょう。
【ヒートマップ】ミエルカヒートマップ
サイト改善に役立つツールの2つ目は、ヒートマップの「ミエルカヒートマップ」です。ヒートマップとは、ユーザーがWebページのどの部分に注目しているのか、どこで離脱しているのかなどを可視化するツールです。クリック(タップ)やスクロール(スワイプ)の状態も見える化でき、ユーザーの行動に基づく、根拠立てたサイト改善ができます。
ミエルカヒートマップは無料でスタートできること、PV数や機能に応じてプランが分かれていることから、無駄なコストがかかりません。
【ABテスト】Google オプティマイズ
サイト改善に役立つツールの3つ目は、ABテストの「Google オプティマイズ」です。ABテストとは、Webサイトや広告などを改善するための、パターンテストをするツールです。AとB、2つのパターンを用意し、どちらでより成果が上がるかを実際に試します。もちろん、3パターン以上でテストすることもできます。
Google オプティマイズは、名前のとおりGoogleの提供するABテストツールです。Google アナリティクスとシームレスに連携できるため、分析と改善の紐付けがしやすく、使いやすいでしょう。
マーケティングツールは目的や用途を考え、過不足のないものを
マーケティングを進めるうえで、最低限欠かせないのはCRMでしょう。SFAの機能も備えたものを選べば、コストも、ツールの操作にかかる時間や手間も少なくなります。
Webを使ったマーケティングをするなら、SFA/CRMに加え、最低でもMAは導入したいです。SEOにはSemsushをはじめとする対策ツールを使い、分析や改善を重視する段階になったら、ヒートマップやABテストに関するツールを使い始めるといいでしょう。
はじめからすべてのツールを導入する必要はありませんが、「将来、どんなツールを使うだろうか?」は常に考えておきましょう。例えばSales Cloudを使うなら、MAには同じSaleforce社のMarketing Cloud Account Engagementがおすすめです。
このように、マーケティングツールを導入するときは、将来も考えてシームレスな連携を重視しましょう。
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