SNS広告の種類と課金方式・ターゲットや目的に合わせて媒体を選ぼう

SNS広告の種類

SNS広告とは・4つの種類

スマートフォンが普及しSNSが幅広く活用されている昨今、SNS広告を目にしない日はないほど、広告でもSNSが活用されるようになりました。SNS広告にはさまざまな種類があり、広告の特徴もSNSごとに異なります。この記事では、「Twitter」、「Instagram」、「Facebook」、「TikTok」の4種類のSNS広告を紹介していきます。

SNS広告と他のネット広告の違い

SNS広告と他のネット広告にはどのような違いがあるのでしょうか。

ネット広告には特定のキーワードで検索された際にスポンサー枠に表示される「リスティング広告」や、メディアやECサイトの空いている枠にバナーやボタンを設置する「ディスプレイ広告」など、検索やWebサイトありきの広告です。

それに対してSNS広告は、日常的に活用するユーザー数の多いSNSに表示させることができます。そのため、より多くの人の目につきやすくなります。

Twitter広告の種類

Twitterは1投稿につき140字の文字数制限があることが特徴です。「今電車に乗った」「お腹空いた」「このアニメ面白い」など日常で起きたことから、企業のプロモーションコンテンツまでさまざまなコンテンツが投稿できます。

日本国内における月間利用者数は、4,500万人です(2017年10月)。ユーザーの年齢層は、20代を中心に10代から30代までのユーザーが多いです。

Twitterは投稿した広告がリツイートで拡散される可能性を秘めているため、効率良く認知拡大させたいときにおすすめの媒体です。

画像広告

画像広告とは、1枚の画像を使って商品やサービスを紹介する広告です。文字だけの広告に比べて画像で目を引けるため、よりユーザーの興味関心を惹ける可能性があります。商品やサービスについてイメージしやすい画像を選ぶようにしましょう。

動画広告

動画広告とは、最長2分20秒の動画を使った広告です。画像広告に比べてより活き活きとした商品・サービス紹介ができます。ブランドメッセージをより伝えやすく、高いエンゲージメントが期待できます。

カルーセル広告

カルーセル広告とは、水平方向にスワイプできる最大6つの画像や動画を用いて、複数の商品やプロモーションを紹介するための広告です。商品やサービスの具体的な機能や内容、ブランドストーリーを伝えられることから、ユーザーにアクションを起こしてもらいたいときにおすすめの広告形式です。

モーメント広告

モーメント広告とは、作成した一連のツイートを、1つのツイートとしてまとめられる広告の機能です。140文字では伝えきれない内容でも、1つのツイートとしてまとめられるため、よりユーザーの心を掴むコンテンツ作成に向いています。ストーリー構成ができている際に特におすすめです。

テキスト広告

テキスト広告は標準のツイートと同じ形式の広告です。他のコンテンツに自然に溶け込むことから、違和感なくユーザーにメッセージを届けられるメリットがあります。ツイートのリーチを広げやすいのも特徴です。

Twitter広告課金形式

Twitter広告の課金方式には、以下の5つがあります。それぞれどのような目的のときに活用するのかと併せてご紹介します。

インプレッション課金:多くのユーザーに表示させ、サービスや商材の認知度を高めたいとき
エンゲージメント課金:広告に対してアクションを行ってもらいたいとき
フォロワー課金:アカウントのフォロワーを増やしたいとき
クリック課金:外部サイトへ遷移させたいとき
動画再生課金:より多く動画を再生させたいとき

Instagram広告の種類

画像や動画だけで投稿できるInstagramは、Twitterに比べて拡散性が低い(タイムラインにフォロー中のアカウントしか表示されないため)ものの、他のSNS媒体と連動させやすい特徴があります。

Instagram広告は、画像や動画と相性の良いファッション、コスメ、食品などの有形商品かつ消費者向けの商材との相性が良いです。Instagramのユーザーは3,300万人ほどで(2019年6月)、Twitter同様、20代を中心に10代から30代までのユーザーが多いです。画像や動画などの世界観を重視しているSNSであるため女性人気が高く、このような層をターゲットにしたコンテンツだと、よりエンゲージメントが高くなる傾向にあります。

タイムライン(フィード)広告

ユーザーが投稿するタイムラインに溶け込むフィード広告は、広告感があまり出ず、違和感なくユーザーの目に止まるでしょう。そのためにも、一般ユーザーの投稿の中で配信をしても違和感が生まれない自然体なクリエイティブを活用するのがおすすめです。目に止まりやすいため、ブランドの認知拡大に特におすすめの広告形式です。

ストーリーズ広告

ストーリーズ広告は一般のユーザーのストーリー投稿の間に表示されます。通常のストーリーズ機能と同じく24時間で消えてしまう特徴があるため、よりリアルタイム性の高い内容の投稿をするのに適しています。

発見タブ広告

発見タブ広告は、ユーザーの利用履歴や興味関心に基づいて配信内容がユーザーごとに異なる広告です。パーソナライズされている分、より確度の高いユーザーへのリーチが期待できます。

Instagram広告の課金形式

Instagram広告には4つの課金形式があります。それぞれどのような目的で活用するのが良いのか解説していきます。

インプレッション課金:より多くのユーザーにリーチしたいとき
クリック課金:ユーザーのアクションに対して課金されるため、積極的な販売促進を行いたいとき
動画再生課金:一定時間動画を視聴してもらいたいとき
インストール課金:自社アプリをインストールしてもらいたいとき

Facebook広告の種類

Facebookは実名での登録が必須であるため、より実生活に基づいていたり、実際に関係性のある友人とのコミュニケーションツールとして使われていたりする特徴があります。ユーザーは2,600万人ほどで30代を中心に20代から40代までのユーザーが多く、他の媒体に比べて年齢層が若干高いです(2019年7月)。

そのため、中高年向けのビジネスセミナーなどの商材は、Facebookとの相性が良いと言えるでしょう。

Facebook広告には、以下のようなものがあります。

・画像広告(写真広告)
・動画広告
・カルーセル広告
・スライドショー
・コレクション広告
・ダイナミック広告
・リード獲得広告
・クーポン広告
・イベント広告

中でもおすすめの3つの広告形式をご紹介していきます。

ダイナミック広告

ダイナミック広告とは、過去に興味を示した製品をもとにパーソナライズして個人に合った広告を表示する広告形式です。

ダイナミック広告には専用のFacebookピクセルを設定するための工数がかかります。しかし、他のフォーマットと比較してもユーザーのニーズにマッチしているため、CVRは高い傾向があります。

リード獲得広告

リード獲得広告とは、広告をクリックしたのちに広告内でユーザー情報(名前、アドレス、電話番号、住所、会社名など)を入力させる方法です。そのため、外部リンクへの遷移が必要ありません。Facebookに登録されている情報は自動補完されるため、入力の手間が省けてCVが高くなる傾向にあります。

クーポン広告

クーポン広告は、集客や通販サイトへの誘導に適してます。広告として自社用クーポンをFacebookページ上で簡単に発行できるため、商品・サービスの購入や店舗への来客、サイトへの誘導を促せます。ユーザーが広告をクリックすることでクーポンが発行されるため、新規顧客にも既存顧客にも効果的です。

Facebook広告の課金形式

Facebook広告の課金形式には、以下の2つの種類があります。

インプレッション課金:より多くのユーザーに広告を見てもらいたいとき
クリック課金:クリックの数を増やしたいとき

TikTok広告の種類

TikTokは比較的新しいSNSでありながら、1,690万人ものユーザーを抱えており、特に10代・20代を中心とした若者の間で人気です(2021年10月)。音楽に合わせた短い動画を撮影・加工して共有でき、アカウントを登録していなくても動画を視聴できる特徴があります。

短い動画でも魅力を伝えやすい、消費者向けの商品との相性が特に良いです。

起動画面広告

起動画面広告とは、TikTokのアプリの起動画面に表示される広告です。起動された際に表示されるため、多くのユーザーの目に触れられることから、認知拡大をしたい際に適しています。ただし、広告の枠が1日1枠しかないため、金額は高くなってしまいます。

チャレンジ広告

チャレンジ広告とは、ユーザー参加型の広告で、企業が設定した独自のハッシュタグに対してユーザー自身で動画を投稿してもらう広告形式です。ユーザー間でハッシュタグが広まれば多くの動画を投稿してもらえるため、「バズ」が狙いやすい特徴があります。

インフィード広告

インフィード広告とは、一般の投稿と並んで配信される広告です。広告と気づきにくいことから、他の投稿に溶け込みやすい傾向があります。シェア機能も付いているので、バズれば拡散も期待できます。

運用型広告

運用型の広告は自社で運用を行なって投稿する広告形式です。知識がないと難しい反面、自社でターゲティングが設定できるため、自由度が高い広告形式であるといえます。

TikTok広告の課金方式

TikTok広告の課金方式は、以下の4つです。それぞれどのような目的のときに活用するべきかご紹介します。

インプレッション課金:より多くのユーザーに広告をリーチさせたいとき
クリック課金:クリック数を多く獲得したいとき
再生課金:一定時間以上の動画を視聴させたいとき
期間契約型:一定の期間内に確実に広告を表示させたいとき

内容に合わせて広告を配信するSNSを決めよう!

SNSと一括りに言っても、特徴や広告の種類はさまざまです。同じ商材でも広告を配信する媒体が違えば、得られる成果にも大きな差が生まれるでしょう。より効果的に広告を配信するためにも、どのような商材やサービスなのか、ターゲットは誰なのかに応じて適切な媒体選びができるようにしましょう。

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