クラウドファンディングの手数料は、調達資金に対してかかる
クラウドファンディングにプロジェクトを立ち上げ、資金調達をすると、その「調達した資金」に対して手数料がかかります。基本的には、プロジェクト掲載だけで手数料がかかることはありません。
手数料はクラウドファンディングサイトごとに異なりますが、ほぼすべてのサイトにおいて、「調達資金のうちの何割か」です。
「All or Nothing(設定した目標額に支援額が届かなかった場合、集まった資金を受け取れないタイプ」で、目標非達成の場合は、資金ももらえませんが手数料もかかりません。「持ち出し」でお金がかかることは基本的にないので、安心してください。
クラウドファンディングサイトを選ぶ6つのポイント
クラウドファンディングサイトにはさまざまな種類があり、それぞれ手数料も違えば、実績もサポート内容も違います。
手数料の低さは大切ですが、「手数料さえ安ければいい」というわけでもありません。そもそも資金調達に成功しなければ、手数料もなにもないでしょう。かけた時間と労力だけが無駄になったり、予算不足でプロジェクトを強行したりといったことにもなり得ます。
クラウドファンディングサイトを選ぶときは、次のポイントにも目を向けましょう。
【クラウドファンディングサイトを選ぶ6つのポイント】
・手数料
・目標非達成時の対応
・支援者数
・成功率
・得意分野
・サポート内容
ポイント1.手数料
クラウドファンディングサイトを選ぶ1つ目のポイントは「手数料」です。手数料は調達した資金に対して「割合」でかかります。
例えば同じ100万円の支援が集まった場合でも、手数料10%なら10万円、20%なら20万円が引かれます。手数料のなるべく低いサイトを選び、より多くの資金を手元に残しましょう。
ただ、手数料だけを気にしてサポートが不十分なサイトや、プロジェクトとマッチしないサイトを選んでしまっては仕方ありません。
ポイント2.目標非達成時の対応
クラウドファンディングサイトを選ぶ2つ目のポイントは、「目標非達成時の対応」です。
クラウドファンディングには、「All In」と「All or Nothing」の2つのタイプがあります。支援金をいくら集めたいか「目標額」を設定するのはどちらも同じですが、達成できなかったときの対応が異なります。
【All In】
目標を達成できても、できなくても、集まった資金を受け取れるタイプです。その代わり、プロジェクトは必ず実行しなくてはなりません。クラウドファンディングにかけた時間と労力が無駄になることはないでしょう。
ただし、支援総額が目標を大きく下回ってしまうと、予算不足でプロジェクトを強行することになります。
【All or Nothing】
目標を達成できたときのみ、支援金を受け取れます。予算不足でプロジェクトを強行するリスクはないものの、クラウドファンディングにかけた時間と労力が無駄になる可能性はあります。
目標が大きく、自己資金が少ない場合、「All In」は避けた方がいいでしょう。片方のタイプにしか対応していないサイトもあるので、まずはどちらのタイプにするか決めてから、候補を決めるのがおすすめです。
ポイント3.支援者数
クラウドファンディングサイトを選ぶ3つ目のポイントは「支援者数」、つまりユーザー数です。クラウドファンディングでは、サイトの外部からも支援者を募るべく、自社HPやSNSでもプロモーションをすべきです。
しかし、クラウドファンディングサイトを普段から見ている人の方が、支援までのハードルは低いはず。クラウドファンディングが身近な人の目に触れる機会を増やせるよう、支援者数の多いサイトを選びましょう。
ポイント4.成功率
クラウドファンディングサイトを選ぶ4つ目のポイントは「成功率」です。掲載プロジェクトのうち何割が成功(目標額を達成)しているのか調べましょう。
成功率が高いことには、何か理由があるはずです。それは「アクティブな支援者数」かもしれませんし、「サポートが充実していること」かもしれません。
成功率が高いサイトを見つけたら、まずは問い合わせをしてみましょう。担当者に「成功率が高いのはなぜですか?」「どんなジャンルのプロジェクトが成功していますか?」と聞いてみてください。そうすれば、自分のプロジェクトとそのサイトの「相性」がわかるはずです。
ポイント5.得意分野
クラウドファンディングサイトを選ぶ5つ目のポイントは「得意分野」です。フード、テクノロジー、アパレル、サービスなど、プロジェクトにはさまざまなジャンルがあります。自分のプロジェクトのジャンルを得意とするサイトを選びましょう。
得意分野がよくわからないときは、「掲載数が多いのはどのジャンルか」を調べたり、「成功率の高いジャンルは何か」と問い合わせてみたりするのがおすすめです。
ポイント6.サポート内容
クラウドファンディングサイトを選ぶ6つ目のポイントは「サポート内容」です。
サポートの全くないサイトはほぼありませんが、サポートの内容や充実度、得意領域はサイトごとに異なります。クラウドファンディングやマーケティングに関する知識・経験と照らし合わせて、自分に合ったサポートのサイトを選びましょう。
例えば普段マーケティングの仕事をしている人なら、プロジェクトのプロモーションはほとんど自力でできるかもしれません。サポートが手薄でも、手数料の低いサイトを選ぶのもいいでしょう。
写真や文章が苦手な人には、手数料は高くとも、プロジェクトページの制作代行のあるサイトがおすすめです。プロの力を借りてたくさんの資金を集めた方が、手元に残るお金は多くなるでしょう。
購入型クラウドファンディングの手数料一覧表
つくりたい商品やサービスのある人には、「購入型クラウドファンディング」がおすすめです。支援者には、資金提供の見返りとして、つくる予定の商品やサービスそのものを提供します。
購入型クラウドファンディングには次のようなサイトがあります。手数料や選べるプラン、特徴を見比べ、自分に合ったものを選びましょう。
サイト名 | 手数料 | 選べるプラン | 特徴 |
CAMPFIRE | 17% | All or Nothing All In | 国内最大級のクラウドファンディングサイト |
Makuake | 20% | All or Nothing All In | フードやアパレル、ガジェットに強い |
Kibidango | 10% | All or Nothing | プロジェクト成功率8割(平均の2倍) |
GREEN FUNDING | スタンダード:20% パートナー:13%+初期費用130万円 | All or Nothing | ガジェットやテクノロジー系に強い |
MOTION GALLERY | 目標達成:10% 非達成:20% | All or Nothing All In | クリエイターにおすすめ |
ENjiNE | 15%+決済手数料 | All or Nothing All In | 平均調達額が200万円と高い |
BOOSTER | ベーシックプラン:17% フルサポートプラン20% | All or Nothing All In | プロジェクトページの制作代行アリ |
OHACO | 25% | All In | 他サイトとの同時掲載OK プロジェクトページの制作代行 |
寄付型クラウドファンディングの手数料一覧表
サイト名 | 手数料 | 選べるプラン | 特徴 |
READYFOR | シンプルプラン:12% フルサポートプラン17% | All or Nothing All In | 寄付型最大手 |
A-port | 22% もしくは55,000円の高い方 | All or Nothing All In | 朝日新聞社が運営、発信力が強み |
Good Morning | 9% | All or Nothing | 手数料がトップクラスに低い |
クラウドファンディングは手数料だけで選ばない!
手数料の低いサイトでクラウドファンディングをすれば、より多くの資金を手元に残せます。
しかし、サポートの不十分なサイトや自分のプロジェクトにマッチしないサイトを選んでしまっては、そもそも支援金が集まりません。手数料の低さよりも、「目標額を達成すること」「より多くの支援金を集めること」を優先し、クラウドファンディングサイトを選びましょう。
「上手くプロモーションできるか、とにかく不安だ」「目標は達成できそうだけど、せっかくだしもう少し資金を集めたい」という方は、弊社のクラウドファンディング「OHACO」までお問い合わせください。
OHACOではプロジェクトページの制作代行ができます。プロのライターがあなたの想いやプロジェクトの魅力について取材し、心を込めて掲載テキストを作ります。
OHACOは「All Inタイプ(弊社では実行確約型と呼んでいます)」で、目標非達成でも集まった資金を受け取れます。
すでに他サイトにプロジェクトを掲載している方は、OHACOをサブサイトとして活用してください。OHACOを自社HPやSNSに露出させなければ、メインサイトへの支援が分散される心配はありません。OHACOユーザーから集まった支援金は、「プラスアルファの資金」として活用できます。
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