【要対策】クラウドファンディングでお金を持ち逃げの手口とは?

【要対策】クラウドファンディングでお金を持ち逃げの手口とは?

そもそもクラウドファンディングとは

 

クラウドファンディングとは、あるプロジェクトを実現するための資金を、インターネットを使って広く個人から募る方法です。一般的には「購入型クラウドファンディング」と呼ばれるタイプが浸透していて、小物や飲食物などの、ちょっと変わった通販のような感覚で使っている人も多いです。

この購入型で、例えば「とにかく薄い財布を作りたい」と、その資金を集めたい人がいたとします。このプロジェクトに支援金を送ると、その見返りとして財布が届く、というイメージです。

クラウドファンディングそのものは詐欺ではありません。しかし購入型と、経済的な価値のある見返りのないクラウドファンディング「寄付型」の仕組みを悪用した詐欺もあります。

クラウドファンディングでお金を持ち逃げする手口

クラウドファンディングでお金を持ち逃げする手口には、次のようなものがあります。まずは具体的な手口を知って、怪しいプロジェクトを見極めるための準備をしましょう。

【クラウドファンディングでお金を持ち逃げする手口】
・リターンが届かず、連絡もつかない
・プロジェクトを中止してお金を持ち逃げ
・紹介されていたものと異なるリターンが届く
・説明していたことにお金を使わない

 リターンが届かず、連絡もつかない

特に購入型クラウドファンディングで多い持ち逃げの手口が、「リターンが届かず、連絡もつかなくなる」です。購入型では支援金額に応じたリターンが得られます。

例えば「とにかく薄い財布を作りたいプロジェクト」で、5,000円を支援したら合皮の、1万円を支援したら本皮の財布がリターンとしてもらえることになっていたとしましょう。

しかし、リターンの発送時期から1ヵ月経ってもリターンが届きません。問い合わせてみても、メールは返ってこないし電話番号はわかりません。このような状況では、支援金を持ち逃げされたことを疑った方がいいかもしれません。

 プロジェクトを中止してお金を持ち逃げ

購入型・寄付型問わずときどきある持ち逃げの手口が、「プロジェクトを中止してお金を持ち逃げする」です。

クラウドファンディングではどのくらい資金を集めたいか、目標額を設定します。例えば100万円を目標に設定し、101万円が集まったとしたら、その時点で「やっぱりこのプロジェクトは中止します」といってお金を持ち逃げします。

支援金はプロジェクトの掲載期間が終わってから、起案者(プロジェクトを立ち上げる人)に渡すものならこの手口はなかなか起こりません。この手口で持ち逃げされないように、クラウドファンディングサイトの規約はよく読みましょう。

 紹介されていたものと異なるリターンが届く

購入型クラウドファンディングでよくある、巧妙ともいえる持ち逃げの手口が、「紹介されていたものと異なるリターンが届く」です。

例えば本皮の財布が届くはずだったのに合皮の財布が届く、プロジェクトページに掲載されていた写真と比べてかなり見劣りする商品が届く、といった手口です。

財布の例でいえば、本皮よりも合皮の方が安いです。その差額分、お金を不当に持ち逃げされています。

このケースでは一目で違いに気付けない、気付けても「写真と実物の印象が違うことはあるよな…」と、持ち逃げに気が付かないこともあるでしょう。

 説明していたことにお金を使わない

特に寄付型クラウドファンディングで多い持ち逃げの手口が、「説明していたことにお金を使わない」です。

例えば地震の被災地を支援するための寄付金を集めるプロジェクトがあったとしましょう。プロジェクトページでは、現地で炊き出しをしたり、寝袋を送ったりといったことがしたいと書かれていたとします。

その後の活動報告がなければ持ち逃げに気付けるでしょうが、中には現地に行ってそれっぽい写真だけ撮り、そのまま帰ってきてしまうケースもあります。この場合、持ち逃げにはなかなか気付けないかもしれません。

クラウドファンディングでお金を持ち逃げされたときにできること

クラウドファンディングに限らず、お金を持ち逃げされたり詐欺に遭ったりしたとき、泣き寝入りするのはよくありません。泣き寝入りしていてはお金はまず戻ってきませんし、新たな被害者が出るかもしれません。

持ち逃げされたお金が必ず返ってくるとはいえませんが、お金を取り返すためにも、人の善意を踏みにじるペテン師をのさばらせないためにも、次のような対応を取りましょう。

【クラウドファンディングでお金を持ち逃げされたときにできること】
・まずは「持ち逃げの証拠」を集めよう
・クラウドファンディングの運営会社への相談
・消費者ホットラインへの相談
・弁護士への相談

 まずは「持ち逃げの証拠」を集めよう

クラウドファンディングでお金を持ち逃げされたと思ったら、まずは「持ち逃げの証拠」を集めましょう。プロジェクト掲載ページや(あるなら)メッセージのやりとりなど、証拠となりそうなもののスクリーンショットを撮ります。

例えば4月にはリターンが届くはずなのに届かない、連絡をしても返ってこないとしましょう。この場合、「プロジェクト掲載ページの、4月頃にリターンが届くことが書いてある部分」と、「自分が送ったメール」のスクリーンショットを撮っておいてください。

PCの場合、スクリーンショットはキーボードの「Print Screen」キーで撮れます。その後、ペイントを開いて「Ctrl+V」キーを押せば、スクリーンショットをペイントに貼り付け保存できます。

 クラウドファンディングの運営会社への相談

プロジェクトの起案者とどうしても連絡が取れないなら、クラウドファンディングの運営会社に相談してみましょう。リターンがいつまで経っても届かない、掲載されていたものとあまりにも異なっていることを、証拠付きで提出してみてください。

クラウドファンディング会社から起案者に直接連絡を取ってくれることもあります。クラウドファンディング会社は支援者よりも起案者の情報を持っていることもありますし、起案者は個人からの連絡は無視しても、企業から連絡は無視しないかもしれません。

不審に感じていること、困っていることを、クラウドファンディング会社を責めずに淡々と書き出してみましょう。クラウドファンディング会社も自分たちのサイトを悪用されたという意味で、被害者なのです。

 消費者ホットラインへの相談

「お金を持ち逃げされたかも?」と、少し不審に感じている段階では、起案者やクラウドファンディング会社に連絡しづらいかもしれません。そんな人は一度、消費者ホットラインに相談してみてもいいかもしれません。

消費者ホットラインとは、詐欺やお金の持ち逃げなどの相談ができる電話窓口です。必要に応じて消費者生活センターに取り次いでくれますし、そこからさらに「弁護士に相談した方がいい」「警察に通報すべきだ」といったアドバイスをしてくれることもあるでしょう。

このような窓口には全国から、詐欺や持ち逃げに関するたくさんの情報が集まってきます。怪しいものを見抜く力という意味では、クラウドファンディング会社より頼りになるかもしれません。

消費者ホットラインへの相談はこちら

 弁護士への相談

消費者ホットラインや消費者生活センターに相談したら、「それは弁護士さんにも相談した方がいいですね」と言われるかもしれません。しかし弁護士に相談したら、また余計なお金がかかってしまうのでは、と思う人も多いでしょう。

安心してください。日本の各自治体には、無料で弁護士に相談できる窓口があります。「〇〇市(区) 無料の法律相談」と検索すると、その地域の相談窓口の案内を見つけられるでしょう。

たいていの場合、一度の相談は30分、同一案件での相談は1回です。事情をきちんと伝えられるよう、相談内容を整理し、できればメモにまとめて、相談の予約を入れましょう。

やばいクラウドファンディングの見分け方

クラウドファンディングでお金を持ち逃げされたと思ったら、前項までの対策を順番に、なるべく早く取りましょう。

しかし、ベストなのは怪しいプロジェクトを見極め、そのようなものには支援しないことです。次の3ポイントを頭に入れて、やばいクラウドファンディングを見抜きましょう。

【やばいクラウドファンディングの見分け方】
・起案者の情報を集める
・資金の使い道をよく読む
・目標額は妥当か

 起案者の情報を集める

やばいクラウドファンディングを見抜くには、まずは起案者の情報を集めましょう。起案者が企業なら、その企業は本当にあるのか、事務所はどこにあり、そこに実在しているのかを確認します。

ただ、最近はバーチャルオフィスという「会社所在地用の住所だけを貸し出すサービス」もあり、バーチャルオフィスを利用しているからといって信用できない企業というわけでもありません。

会社所在地は一応チェックするくらいの気持ちで、代表者名で検索してみたり、その会社やメンバーの評判を調べてみたりするのがいいでしょう。

 資金の使い道やプロジェクト内容をよく読む

やばいクラウドファンディングは、資金の使い道やプロジェクト内容に、どこかあやふやな点があるものです。主義主張が一貫していなかったり、成功したプロジェクトをそのまま真似していたり、怪しい部分がないか探してみましょう。

特にプロジェクトページに掲載されている「写真」は要チェックです。フリー素材や、どこかのWebサイトから無断転用しているような写真があれば、警戒した方がいいかもしれません。

 目標額は妥当か

お金を持ち逃げするようなやばいクラウドファンディングは、目標額が極端に高かったり、低かったりすることがあります。

持ち逃げする側の視点で考えてみれば、どうせならなるべくたくさんのお金を集めて持ち逃げしたいでしょう。

目標額が極端に低い場合は、プロジェクトが成功せず、集まったお金を受け取れないことを危惧しているのかもしれません(クラウドファンディングには設定した目標額に1円でも届かないと、集まった資金を受け取れないタイプがあります)。

プロジェクト内容と目標額を照らし合わせて、「本当にこんな大金が必要なのか?」「この額で、こんな大規模なプロジェクトができるのか?」と、考えてみましょう。

クラウドファンディングに絶対はない。持ち逃げか失敗かは見極めよう

そもそもクラウドファンディングに「絶対」はありません。悪意ある起案者でなくとも、資金集めに失敗してプロジェクトが頓挫したり、資金は集まっても計画通りに事を進められなかったりということはあります。

「なんか変だな…?」と思ったら、まずは起案者に問い合わせをして、返信が来るのを待ってみましょう。誠実な起案者なら、すぐに返信をしてくれるはずです。

起案者側から考えても、クラウドファンディングを悪用してお金を持ち逃げするような人たちは、迷惑でしかありません。本当に誠実な気持ちでやっているのに、文章が苦手なために、プロジェクトが怪しく見えてしまわないか不安な人もいるでしょう。

そんな方は、クラウドファンディングサイト「OHACO」まで、ぜひお問い合わせください。OHACOではプロジェクトの内容を丁寧にヒアリングし、その魅力を伝える個別記事をつくっています。マーケティングや集客だけでなく、ライティングまでサポートできるのがOHACOの強みです。

まずは、具体的にどんなサポートができるのかをきちんとお伝えしたいので、こちらのページからお気軽にお問い合わせください。

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