支援をしやすく受けやすい、2種類のクラウドファンディング
クラウドファンディングとは、新しい商品やサービスをつくったり社会的な取り組みをしたりしたい「起案者」と、それを応援したい「支援者」をつなぐ、マッチングサービスのようなものです。支援者は「資金提供」を通じて、起案者を応援します。
クラウドファンディングは企業やNPO法人だけでなく、個人でも取り組めるものです。新しい取り組みをするために支援を求める人と、誰かの「やりたいこと」を支援したい人、両者をつなぎ社会をもっと良くすることがクラウドファンディングの本質といえます。
そんなクラウドファンディングには、新しい商品やサービスをつくりたい人に向けた「購入型」と、社会的な取り組みをしたい人に向けた「寄付型」があります。
購入型クラウドファンディング
購入型クラウドファンディングとは、新しい商品やサービスをつくりたい人が、そのための資金を募るためにすクラウドファンディングです。
支援者は支援金額に応じたリターンをもらえることが多く、たいていの場合、そのプロジェクトでつくろうとしている商品やサービスが見返りとして提供されます。
「面白いことを思いついたからやってみたい!」「こんな商品があったら便利じゃない?」というアイデアを現実にするために、支援を募ります。
寄付型クラウドファンディング
寄付型クラウドファンディングとは、主に社会的な取り組みをするための資金を募るためのクラウドファンディングです。
NPO法人や自治体により開かれることが多いですが、「子どもの治療費が必要」「身近な地域を少しでも住みよくするために何かしたい」という個人が開くことも増えています。
購入型の「商品やサービス」のような経済的な価値のあるリターンはありませんが、「社会貢献をしている」という精神的な満足感が得られます。
購入型クラウドファンディングには、支援額に応じたリターンがある
購入型クラウドファンディングには、支援額に応じたリターンがあります。たいていの場合はプロジェクトでつくろうとしている商品やサービスがリターンとなり、支援者は支援額に応じたリターンを提供してもらえます。
この特性を活かし、購入型クラウドファンディングをインターネット通販のような感覚で使う人も多いです。起案者は商品やサービスをつくるための資金調達をすると同時に、一般販売に向けたテストマーケティングもできます。
一般的には、1つのプロジェクトに複数のリターンが設定され、支援者は「どのリターンが欲しいか」で支援額を決めます。
寄付型クラウドファンディングでは、活動支援の喜びが得られる
寄付型クラウドファンディングには購入型と異なり、商品やサービスといった経済的な価値のあるリターンはありません。ただ、プロジェクトに掲載した活動の報告や、起案者Webサイトへの支援者名の掲載など、精神的な満足感の得られるリターンは提供されます。
「自分の支援が、社会を少し良くしたんだ」「関心のある問題を解決するために、少しでも何かしたい」という想いを気軽に叶えられるのが、寄付型に支援する人への最高の見返りでしょう。
その問題がどのように解決していくのか、自分の支援したお金がどのように役立っているのかがわかるのも、シンプルに嬉しいはずです。
クラウドファンディングサイトを使って支援するメリット
クラウドファンディングは一般的に、「クラウドファンディングサイト」という専門サイトを介して開かれます。新しい商品やサービス、社会的な取り組みなど、さまざまなプロジェクトが掲載されているサイトです。
そんなクラウドファンディングサイトを使って起案者を支援することにはどんなメリットがあるのか、3つ紹介します。
【クラウドファンディングサイトを使って支援するメリット】
・多種多様なプロジェクトから気になるものを探せる
・プロジェクトの内容がしっかりしている
・支援先とコミュニケーションを取りやすい
多種多様なプロジェクトから気になるものを探せる
クラウドファンディングサイトを使って支援する1つ目のメリットは、「多種多様なプロジェクトから気になるものを探せる」ことです。
クラウドファンディングサイトには購入型から寄付型まで、さまざまなタイプのプロジェクトが掲載されています。購入型なら欲しい商品や使ってみたいサービスを、寄付型なら関心のある取り組みを、見やすい一覧の中から探せます。
「フード」「テクノロジー」「社会貢献」など、カテゴリごとにプロジェクトを探せるのも便利です。
プロジェクトの内容がしっかりしている
クラウドファンディングサイトを使って支援する2つ目のメリットは、「プロジェクトの内容がしっかりしている」ことです。
クラウドファンディングサイトには、誰でもプロジェクトを掲載できるわけではありません。掲載するには運営会社の審査をクリアしなければならず、そのため掲載されたプロジェクトはどれも内容のしっかりしたものです。
サイトによっては、起案者がプロジェクトページに掲載するテキストや写真に対するアドバイスをしてくれたり、取材のうえで作ってくれたりするものもあります。
「内容は良さそうだけど、文章力がないのか大事なことがイマイチ伝わってこない」ということも少ないでしょう。
支援先とコミュニケーションを取りやすい
クラウドファンディングサイトを使って支援する3つ目のメリットは、「支援先とコミュニケーションを取りやすい」ことです。
クラウドファンディングサイトではたいていの場合、プロジェクトの進捗や残り期間に応じて、掲載内容が更新されます。起案者から直接、活動報告を受けたり、メッセージを送ったりできるサイトもあります。
このような特徴や機能から、支援者はただお金だけ出して終わりではなく、「一緒にプロジェクトを推し進める仲間」になった感覚が得られるでしょう。
【経済産業省が掲載】支援しやすいクラウドファンディング3選
経済産業省のHPにあるクラウドファンディングの紹介ページには、クラウドファンディングサイトの例として次の3つが挙げられています。
・CAMPFIRE
・Good Morning
・Makuake
参考:不特定多数の人から資金を調達「クラウドファンディング」 │ 経済産業省
クラウドファンディングとはどんなものなのか理解するには、実際のサイトを見てみるのが最も早いでしょう。経済産業省のHPに掲載されているサイトを3つ紹介するので、クラウドファンディングを理解するための参考にしてみてください。
日本最大級の「CAMPFIRE」
CAMPFIREは日本最大級のクラウドファンディングサイトで、累計プロジェクト数は6.4万件、支援者数は740万人以上です。多くの人が親しんでいるサイトなので、はじめての人でも安心して使えるでしょう。
規模が大きいため、プロジェクの数が多く種類も幅広いです。どんなプロジェクトがあるのか、まずはザッと見てみたい人は、CAMPFIREをチェックしてみましょう。
社会問題と向き合う人の「Good Morning」
Good Morningは「社会問題と向き合う人のクラウドファンディング」として、さまざまな取り組みを掲載しています。
地域活性化や国際支援はもちろん、「性被害への理解を促すためのハンドブック作り」「心臓病者のための就労メディアの立ち上げ」など、社会の在り方を問い直すようなプロジェクトも多く掲載されています。
社会貢献に興味のある人、寄付型クラウドファンディングに支援してみたい人は、Good Morningをチェックしてみましょう。
Makuake
Makuakeはフードやアパレル、テクノロジーを活かしたガジェットなど、さまざまなアイテムの集まるクラウドファンディングサイトです。新しいモノや体験に興味がある人、誰かのアイデアを現実にする支援がしたい人におすすめです。
普通のインターネットショップにはない、一風変わったアイテムもたくさん掲載されています。買い物感覚でクラウドファンディングを使ってみたい人は、Makuakeをチェックしてみましょう。
クラウドファンディングを通じて、より良い社会をつくる支援を
最近では企業や公共性の高い団体だけでなく、個人でクラウドファンディングを活用する人も増えています。誰かのやりたいことや、社会をもっと良くしたいという想いを気軽に支援できるのがクラウドファンディングの魅力です。
「個の時代」が叫ばれる現代社会にマッチしたサービスともいえるでしょう。まずは先述の3つのサイトを覗いてみて、気になるプロジェクトを探してみてください。
起案者としてプロジェクトを立ち上げたい、あるいは「プロジェクトは立ち上げたものの、上手くいっていない」という方は、弊社クラウドファンディング「OHACO」まで、ぜひお問い合わせください。
OHACOは「モノやアイデアには自信があるけど、Webやプロモーションは苦手…」という方に向けて、さまざまなお手伝いを提供しています。プロモーションページに掲載するテキストや画像を、取材し作成することもできるので、文章や写真の苦手な方におすすめです。
OHACOは目標の達成・非達成にかかわらず集まった支援金を受け取れる「All In型(弊社では実行確約型と呼んでいます)」で、他サイトとの同時掲載もできます。
メインサイトとは別にOHACOにもプロジェクトを掲載すれば、プラスアルファで資金調達ができるでしょう。OHACOへの掲載をSNSや自社HPに露出させなければ、メインサイトへの支援金が分散される心配もありません。
まずは、具体的にどんなサポートができるのかをきちんとお伝えしたいので、こちらのページからお気軽にお問い合わせください。
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